
サーバの負荷を分散するメリット
ロードバランサーとはネットワーク上でサーバの負荷を分散させるなど、外部から送られてくるデータや処理要求を、同等に機能する複数の装置に分散して振り分けることによって、振り分けられる装置の一台当たりの負荷を抑える役割を果たす装置です。そしてロードバランサーによる振り分け方には複数の方式があります。代表的なものとして、各装置に順番に割り当てていくラウンドロビン方式と、その時点での接続数が最も少ない装置を選択する最小コネクション方式、最も早く反応した装置に割り当てる最速応答時間方式などが挙げられます。
このようなロードバランサーが大きな効果を発揮するケースの一つに、インターネットにサービスを公開しているシステムのサーバの増設が挙げられます。アクセス数の増加などの事情によってサーバの増設が必要になった際の従来の対応は、その時点で使用しているサーバからより容量の大きいサーバに移し替えるというものでした。しかし、この対応では一時的にサービスを停止する必要が生じ、ユーザーのシステム利用に支障をきたしてしまっていました。
それに対してロードバランサーを活用すると、その時点で使用しているサーバをそのまま継続して使用しながら、新しいサーバを追加で設置するという方法によるサーバの増設が可能になります。このやり方であれば、新たに追加するサーバの設置作業が完了した後で処理の分散を開始することでサーバの増設が完了しますので、サーバの増強に伴うサービス停止が不要になりますので、ユーザーのシステム利用に支障をきたすことも無くなるのです。
このような、従来のサーバに新しいサーバを追加するという方法によるサーバの増強にはもう一つのメリットがあります。それが、ユーザーからのアクセス数の状況に応じて比較的短時間でサーバの数を増やしたり減らしたりすることによるサーバの容量の管理が容易になる点です。インターネットにサービスを公開しているシステムのアクセス数は予測が難しいので、実際のアクセス数の動向に応じてサーバの容量の増減をしやすくなるロードバランサーは、管理コストの効率化にも寄与できることになるのです。

